+LinaliArt+
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++運命++
俺が家を出たのは17時45分だった。
かにゃめマニアの君になら分かると思うが昨日はバイクが止まったからな。
だから俺は家をいつもより早くに出たんだ。
何だか夕日が綺麗に見えた。
友達と笑いながら帰宅していく中高生たちも普段よりも断然楽しそうに見えた。
その時俺は世界はこんなに綺麗だったのかと改めて実感してた。
だけどバイクは止まった。
不意に途絶える呼吸に動揺しながらも俺は落ち着いて道端に避ける。
そして一度鍵を抜いてから入れ直してみる。
かに 「大丈夫・・・症状は昨日と同じだ・・・」
まるで自身を落ち着かせるかのように呟く俺。
正直第三者から見れば気持ち悪い。
五分間ほど人工呼吸を繰り返しているうちに息を吹き返す蟹バイク。
俺も成功したので一安心。
まぁさすがに急がないと不味いのでとりあえず急発進。
早めに出たという時間貯金を使い果たしていたので60キロで飛ばす。
原付のスピード速度についての突っ込みは次回。
まぁそんなわけで平和だったんだ。
バイクはまた止まったけど。
いやいやいや。
いい加減慣れろ慣れるんだかにゃめ。
こんな不確定要素満載なバイクに乗っている時点でこうなる事は予測出来ているだろう。
だったらいい加減腹を決めて冷静に対処するんだかにゃめ。
かに 「とりあえず・・・」
セルで動かない事くらい分かってる。
つまりキックを最大限に利用して蘇生させるしか無いって事だ。
かに 「それキックキックキックキックウゥゥゥゥ・・・」
蟹バ 「キュルンクルン・・・プスンプス・・・プスン・・・」
乙女 「この根性無しが!」
かに 「ですよねw」
変な妄想が出来た俺にはまだ余裕があったと思う。
しかし迫り来る時間は無常なもので。
まぁ要するに何が言いたいかと言うと時間が無いタイムイズマネーということ。
つまり遅刻しそうだってことさ。
かに 「やべえやべえやべえぞこりゃあ・・・」
とりあえず焦ると思考回路が上手く廻らなくなる自分。
いや焦っているときに冷静になれてる人とか居るなら尊敬するわ。
道端で更に5分10分と磨耗していると。
不意に何だか反対車線で止まっている車が視界に入った。
女性A 「大丈夫?」
どうやら悪戦苦闘している俺を気にかけてくれたらしい。
あえて雰囲気(何故か変換出来る)を出すために女性Aとしたけど。
恐らく30代~50代だったと思うから。
かに 「大丈夫ですよ・・・はは・・・」
華麗にクールに強がりを言っちゃう俺。
まぁ30代にフラグを立ててもストライクゾーンから300光年くらい離れてるので。
ちなみにゾーンは同い年から3歳年上までなんで狭いです。
結局女性も車で殺到と去っていった。
再び一人になる俺。
この間もさり気なくずっとキックをし続けてたんだけど全然ダメダメ。
かに 「というかさ・・・」
かに 「ここまできたら・・・」
かに 「押したほうが早いな・・・」
こうして俺は考える事を止めてバイクを押し出した。
いや今考えるとわけわかめ。
しかしこの時の俺には世間体やらプライドやらを考える事も出来ずひたすら押す押す。
周りには建物は一切無いので無心で押していく。
しばらくすると反対方向から歩いてきていた中学生くらいの二人組みの女の子に。
女子 「こんにちわ☆」
とか言われた。
かに 「・・・・(てめぇ何気楽に声をかけて来てんだよ糞がっ」
睨んどいた。
すれ違ってしばらくすると「無視されたぁ~」とか言う声が。
必死なこっちからすればそんな厨房の戯言に付き合ってる暇なんかねえんだよ。
・・・なんかここまで書いといて疲れたw
・・・明日早いし寝るわw
・・・ここまで読んでくれた人はありがとうw
・・・いや本文はノンフィクなんでw
・・・勘弁・・・してくださいw
by kanyame
| 2007-06-21 22:22
| diary